雑記帳
2011-11-30 (Wed) [長年日記]
■ [Linux] ログインに失敗したアカウントをロックする
セキュリティの要件として、ログインに複数回失敗したらアカウントをロックしたい、ということがあったので、設定してみた。対象となるディストリビューションは、CentOS 6.0。
実現するには、pamのpam_tally2.soモジュールを使う。 /etc/pam.d/password-authのauthタイプに、下記二行目のように追記する。
auth required pam_env.so auth required pam_tally2.so deny=3 auth sufficient pam_unix.so try_first_pass nullok auth required pam_deny.so
オプションのdeny=3は、3回失敗したらアカウントがロックされるという設定になる。一度ロックされると、管理者がロックを解除しない限りロックされたままになる。
ロック状態を自動的に解除するには、unlock_timeオプションを使えばよい。指定した時間が経過したらロックが解除される。その他のオプションについては、man pam_tally2を参照のこと。
ログインに失敗した回数は、/var/log/tallylogに記録される。これはバイナリなので、状態を確認するには、pam_tally2コマンドを使う。
# pam_tally2 -u pamtest Login Failures Latest failure From pamtest 5 11/30/11 19:43:45 xxx.xxx.xxx.xxx
回数をリセットするには、--resetオプションを使う。
# pam_tally2 -u pamtest --reset
この時、何故かリセットされる前の失敗回数が出力されるので注意。